NISAとは?
NISAには、3つの種類があり、利用できる期間や投資金額は以下の通り
一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
---|---|---|---|
対象者 | 日本在住の20歳以上の人 | 日本在住の20歳以上の人 | 日本在住の0歳~19歳の人 |
非課税期間 | 5年間 | 20年間 | 5年間 |
非課税対象 | 株式 投資信託 ETF REIT など | 国の基準を 満たしている 投資信託 | 株式 投資信託 ETF REIT など |
口座開設 可能数 | 1人につき1口座 | 1人につき1口座 | 未成年者1人につき1口座 |
非課税 投資枠 | 年間120万円 | 年間40万円 | 年間80万円 |
口座開設 可能期間 | 2023年まで | 2037年まで | 2023年まで |
非課税 投資額 | 最大600万円 | 最大800万円 | 最大400万円 |
資金の 引き出し | いつでも可能 | いつでも可能 | 原則18歳になるまで不可 |
なぜ、NISAを利用するのか?
最大の目的は、下記です(全てのNISAは同じ)
- 非課税=20.315%の税金を納めなくていいから
- 確定申告しなくて良い=所得対象にならない
- 配偶者控除や扶養控除などの所得控除に影響しない
- 確定申告義務に影響しない
- 還付申告に影響しない
- 年金額に反映しない
- 健康保険に加算されない
誰もせっかく稼いだ金額に、税金を取られたくないですよね
さらに、普通は売却益で、所得も増えるので、他に健康保険や年金も額が増えますが対象外です
使わない手はないのです
よく聞くNISA=つみたてNISA
一般的にテレビなどでも取り上げられているのは、積み立てNISAです
20年以上の投資期間があり、年間の投資金額が100万円も超えない場合に利用しやすく、長期的に見て、資産を形成するには最高の制度です。
この場合は、iDeCo、企業型DCの合わせ技で、年間100万円未満で積み立てるならばお薦めの方法ですし、基本的に、ほとんどの人はこれでやればいいと思います。
一般NISA+新NISAとは?
一般NISAは2023年で終了し、その後は、下記の通りに新NISAへ移行するのですが、運用はさほど変わらないので、一緒に説明します
一般NISA+新NISAは投資期間が5年と短く、中短期投資向きの投資に向いています
また、年間で120万円以上の投資を継続し600万円以上の金融資産で放置できる必要があります
5年で600万円の資産を貯めた後は、さらに5年間ロールオーバーすることで継続して資産運用を行うことが出来ます
即時、現金化できるので、絶対ではないですが、損すること+最大利益と効果が得られないが多いので、長期的に持っておくプランに有効です。
一般NISA | 新NISA (2024年~変更) | |
---|---|---|
対象者 | 日本在住の20歳以上の人 | 日本にお住まいの18歳以上の方 |
非課税期間 | 5年間 | 5年間 |
非課税対象 | 株式 投資信託 ETF REIT など | 1階 一定の投資信託への投資から得られる 分配金や譲渡益(*1) 2階 株式・投資信託等への投資から得られる 配当金・分配金や譲渡益(*2) |
口座開設 可能数 | 1人につき1口座 | 1人につき1口座 |
非課税 投資枠 | 年間120万円 | 1階 新規投資額で毎年20万円が上限 (非課税投資枠は最大100万円) 2階 新規投資額で毎年102万円が上限(*4) (非課税投資枠は最大510万円) |
口座開設 可能期間 | 2023年まで | 2024年~2028年 |
非課税 投資額 | 最大600万円 | 最大610万円 |
資金の 引き出し | いつでも可能 | いつでも可能 |
- *1 …つみたてNISAの非課税対象と同様です。
- *2 …株式・投資信託等のうち、監理銘柄および整理銘柄に指定されているものと、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものは購入することはできません。
- *3 …NISA口座を開設する金融機関は1年単位で変更可能です。ただし、開設済みのNISA口座で既に株式・投資信託等を購入している場合、その年は他の金融機関に変更することはできません。
- *4 …2階部分を利用するためには、原則として、1階部分で積立投資を行う必要があります。
- *5 …期間終了後、1階部分で購入した投資信託については、つみたてNISAの非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
金融庁HPの抜粋
非課税投資枠
・1階部分で購入できる金額(非課税投資枠)は年間20万円まで、2階部分で購入できる金額(非課税投資枠)は年間102万円までです。
・また、より多くの方に長期・積立・分散投資を経験していただくために、原則として、2階部分を利用するためには、1階部分での積立投資を行う必要があります。
・ただし、過去にNISA口座を有していたなど投資経験を有する方のうち、2階部分で上場株式のみを購入する方については、1階部分を利用せずに2階部分のみ利用することができます。
非課税対象
・1階部分については、つみたてNISAと同様、一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益が非課税の対象です。
・2階部分については、株式・投資信託等(ただし、株式・投資信託等のうち、監理銘柄および整理銘柄に指定されているものと、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものを除く)への投資から得られる配当金、分配金や譲渡益が非課税の対象です。
ロールオーバー
①一般NISAから新しいNISAへのロールオーバー
・一般NISAで保有している株式・投資信託等については、非課税期間が終了した後、新しいNISAの2階部分の非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
・なお、ロールオーバー可能な金額に上限はありません。ただし、2階部分の非課税投資枠(102万円)を超過する場合は、1階部分の非課税投資枠(20万円)を費消することとなります。
・また、一般NISAで保有している株式・投資信託等のうち、監理銘柄および整理銘柄に指定されているものと、ヘッジ目的等以外でデリバティブ取引による運用を行っているものについては、新しいNISAにロールオーバーすることはできません。
②新しいNISAからつみたてNISAへのロールオーバー
・新しいNISAの1階部分で購入した投資信託については、非課税期間が終了した後、つみたてNISAの非課税投資枠へのロールオーバーによる継続保有が可能です。
・なお、新しいNISAでの当初の購入価格(簿価)でロールオーバーされることとなります。

どういうときにするのか?
積み立てNISAと一般NISA+新NISAの比較
投資というのは、良くも悪くも、お金がお金を呼びます
多い金額を少しでも早く安い時に投資した方が、利益が出ます
人類の経済は、今後も成長すると思うのであれば、全世界株、成長の最先端米国株(S&P500)への投資を行えば、最低15年以上、20年以上でほぼ確実に投資金額はプラスで売却できる資産がます
最大限に値上がった時に買って、最大限に値下がっているときに売れば損する確率はありますが・・・
基本的に、長期で積み立てれば、最初の5~10年で安い価格で株を買える機会があり、ドルコスト平均法で、均すと比較的安い金額で購入でき、最終的に成長している未来で売却で資産が増える計算です
これは、積み立てNISAだから考えられる計算です
一般NISA+新NISAは、これに反し、今のところ最大10年の投資期間をとれますが、短い
※注意点:ロールオーバー時に赤字だと補填できますが、うまみは生かせないパターンがあります
ですが、最初に投資する金額が多い方が最終的なリターンが大きいことは事実です
投資金額の差が、一般NISA+新NISAと積み立てNISAでは、200万円ほどの差がありますが、
- 一般NISA+新NISA:5年=600万円
- 積み立てNISA :12年=600万円
両方とも増え続けたとして、どちらの方が良い成績かは、買った時の運次第ですが、15年未満の金額のみなら一般NISA+新NISAの方が、多く利益を上げている可能性は高いです
また、一般NISA+新NISAも、投資信託につみたて投資できるので、同じ商品を金額が3倍増しで投資し続ければ、の話での比較です
15年先以降は、一般NISA+新NISAは、非課税枠での運用は現行制度ではできないので、積み立てNISAへの移行+課税枠での運用が必要です
一部引き継げるので、損は少ないですが、複利の力への非課税効果はいったん落ちるので、ここで大暴騰・大暴落があると差が開く可能性はありますが、時の運なのでしょうが無いであきらめましょう
15年目以降で、同じ銘柄に同じ額の投資をしたなら、税金分で逆転はあり得ます
結局、何をどうすればいい?
個別株・ETFでの短期トレードはNG
個別株投資、短期トレードはやめておきましょう
配当金などにも免税効果があるので、長期運用しないと、そもそも損ですし、最大値の利益が非課税枠期間と一致するかは分かりません
また、年間20万円までの利益は、元々非課税の為、NISAで運用する意味はありません
120万円の運用で、20%利益で24万円程度で考えれば、あまり意味がないでしょ?
ある程度1.5倍以上くらいは最低でも得をするなら耐える必要があります
ETFは、種類(個別カテゴリー)は避けて、全世界や全米などの広い投資対象に投資しましょう
個別株などは、普通に投資して稼ぎましょう
おすすめ:投資信託・全世界や全米などの広い投資対象のETF
積み立てNISAと同じですが、長期間で持つための投資対象の方が良いです
上記までの説明のように、多くの対象に分散されて、数倍を目指せるものにしましょう
15年後以降は積み立てNISAをやればいいのですからそんなに考えなくてもいいですよ
補足:中期的に売買
目標設定額:2倍になった時点で必ず売却する
などの意思があれば、1年や2年での売却でも良いでしょう
- その銘柄の将来性が短期的なもの
- 配当金が出ない
などの場合は、やっても良いかなというレベルです
利益も確保できているなら、良いでしょう
年齢的に長期投資は無理
50代以降など、長期で投資できない人は、NISAで個別株投資はお薦めです
その代わり、破産しない金額で実行してください
利益に対して、非課税なだけで、損失の補填はありませんので・・・
ちなみに私はどうしている
一応、資産5000万円超えの私の場合は、
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :70%(嫁は100%)
- eMAXIS 米国リートインデックス :10%
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):20%
大体こんな感じで、一般NISAで120万円を積み立て中です
月5万円+時期を見て60万円一括ですね

以上、皆さんの役に立てばうれしいです。ありがとうございました。
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