あなたがする植物を育てる土地はどこにありますか?
まず、海外でも日本でもそうですが、地域性の把握が必要です。家の中での栽培でも必須です。
家の中でも、窓のそばに置くなら外に近いし、北海道などでは、朝方、家の中はマイナスになる場合もあります。逆に沖縄なら、年中外でもほぼ寒さで枯れることはないでしょう。
日本国内なら、北海道と沖縄は別世界です(本州から言えば、海外ですし)。
関西で言えば、兵庫県は、県内で日本海側、瀬戸内海側で、かなりの気候差がありますし、京都北部と和歌山県南部では、もっと差があります。
土地がどこにあるか?=地域性で何を確認するか?
- 下記の数字項目の統一事項
- 気象庁のデータで、どんな地域かを確認しましょう。20年分くらいは見た方がいいです。
- ここで他人の意見は聞かなくていいです。参考にしても良いですが、ほぼ思い込みや適当な考えが、混じっていて正確でないです。10年以上、24時間365日、同じ場所にて野ざらしで一睡もしない、まともそうな方がいれば意見を聞いていいと思います。機械データはそれをまとめたものです。
- 生産者で10年以上、施設の管理データなどを取っている方には聞いてください。感覚の人は×。
- 温度帯・湿度の確認(広い地域(市町村単位以上))
- 20年程度のデータで、毎月の平均データを確認
- 野菜の種袋などの裏面で、寒冷地・温暖地・暖地などの記載でどこに当たるか確認
- 耐寒性ゾーン(冬場にどれくらい寒くなるか)の把握
- 日照時間・光の進入角度の確認(広い地域(市町村単位以上))
- 20年程度のデータで、毎月の平均データを確認
- 高度計算リンク
- 降水量・風の最大値・方向の確認(広い地域(市町村単位以上))
- 20年程度のデータで、毎月の平均データを確認
- 雪は除く。(沖縄などは地域的にほぼ雪は降らないので、記載してます。)
- 地域地質・傾斜・標高・周辺地形の確認(広い地域(市町村単位以上))
- 地域地質は、野地の開発をして新規農業でない限り、あまり関係ないですが、参考程度
- 地質ナビリンク、いろんなデータをかぶせられるので、面白いですよ。
- 標高の差、近くの山1つで、地域の測定場所と、結果がずれる場合があるので、知っておいた方が良いです。
なぜデータを集めるかの目的
- 温度帯の確認
- 何が育てられるのか
- 越冬できる植物があるのか、冬季の越冬方法確立のため
- 植え付け時期、収穫時期などの目的別の時期目安の確認
- 日照時間、光の進入角度
- 日光のあたる量で適切な植物を選ぶため
- 日光量が過剰な場合は、影を作るなどで防ぐ基準ができる
- 光の進入角度は、栽培場所の日当たりを見るためです。春分・夏至・秋分・冬至と各時間帯で、山・木の陰や、建物・電柱の陰などになることで、地域の日照時間との差が出ます。
- 日照時間を100%として、季節ごとでどれだけ日照時間が落ちるか把握するためです。
- 降水量・風の最大値・方向
- 基本的な水やりの量を考えるときに利用します。
- 降水量に対して、土地の保水力・排水力(左記は別物です)から、どれだけの水を与えるかや、土地・栽培する土・鉢などの容器を改良・変更する方向性を考えます。
- 風は、通年強い場所は、植物への直接ダメージや、気温の低下(夏季は良い場合あり)、病気を運んでくるリスクなどの要因があるので、調べます。
- 風向きも分かれば、近隣の無農薬地帯や、変な事業をしている場合に対策が打てます。
- 地域地質・傾斜・標高・周辺地形
- 基本的に関係があるのは、地植えの方のみです。
- 地域の地質は、野地の新規開拓・改良の基準。人の手が入っていない山など
- 傾斜は、土地の保水力や排水力、栄養の偏り、日の当たり方に大きく影響しますので必要
- 標高は、海抜0mと海抜1000mでは、光の進入角度、基本的な気象条件、酸素濃度など様々な条件が変わります。
- 周辺地形は、山一つでこちらは雪が積もる・積もらないや、雨が多い・少ないなど、影響を与えやすいです。
- 横に広めの池があれば、かなり風が吹く、湿気安い、虫の発生が多いなどマイナス要因になりやすい事項もあります。
データをまとめましょう
簡単でも良いので、調べたデータは、残しておいて、何か起こった際は見返して、対策を取れる準備をしましょう。自分なりにほかのデータも調べてみると楽しいと思います。
次回、自分の育てる場所に対して、何を調べればいいかをお伝えいたします。
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