野菜を育てる前に考える事
まず、最終目的を持ちましょう。そこから、やり方を考えて、やる前に勉強して、やる前に想像して、目標と矛盾していないかを考えてからスタートしましょう。
何をするにも、目的・目標の設定をしてから、達成方法を調べて、想定してから、実施しながら小さな修正していく事が必要です。大きなところはスタート前です。
例えば、
- 目標:ナスを育てますが、ナスの花が見たい・写真を撮りたいだけで実には興味がない。
- 結果:花が咲いて、写真を取ったら引っこ抜くなどの考えでしたら、野菜の栽培ではなく、花の栽培になります。
- 改善:花の栽培なので、農薬散布量を食べられない濃度にしたり、葉焼けしないように対策など、費用をかけて栽培する
- 目標:孫に安全な野菜を食べさせたい。
- 結果:にわか知識の結果は、無農薬栽培でしたが、カビ・虫だらけで、病気になって、近所周りに迷惑かけて、まずい野菜を食べさせる。
- 改善:農薬と言っても、食べてはダメな成分の農薬がありますし、植物(唐辛子など)から抽出したマシな農薬、手作りの野菜(セロリ・唐辛子・ショウガ・レモンなど)を混ぜて作った野菜汁農薬などいろんなものがあります。要は、勉強しないといけません。
- 何もしないのが無農薬栽培ではありません。
- 目標:農家・企業での栽培なので、利益を上げたい。
- 結果1:見切り発車で無計画スタート、栽培方法が確立できていない、ある程度の量も取れない、B品しか取れないのに、単価を上げるために、おいしい野菜を作って付加価値を上げる?できるわけがありません。
- 改善1:順を追って、計画を立てて、自分の施設で出来る作物を検討。そこから需要と供給を調べて、販売先、販売方法、宣伝などを総合的に進めていく必要があります。トマトのように単発収穫でなく、継続収穫の場合、時期による価格の乱高下があり、たくさん獲れる時期は他所もたくさん獲れます=価値は0円です。安易なスタートは借金生活です。
- 結果2:収穫したものをその場で食べて、おいしいから売れる。売れるとは限りません。取れた時点で美味しいものは、畑の隣で売るなら◎。飲食店への即納なら〇~△。産直スーパー販売なら△~×。市場経由・問屋経由は×。
- 改善2:ちゃんとした収穫時期に、設定した規格内で収穫をやりきるまでが現場の仕事です。規格を外せば、ゴミになります。誰も幸せになりません。
目標があいまいや、ゴールが間違っている、方法が出来ていないのに見切り発車で現場で修正できる範囲ならいいですが、変更できない地点ならそこからは不可能です。
なので目標は、具体的に決めましょう。
何を育てたいかを決めましょう
野菜は、育てる=収穫して食べるを想定して、安全に食べられることを前提に進めます。
一般の方は、自分が食べたい物を作りましょう。他人の為は不要です。
親族やご近所の為は迷惑だと考えて作りましょう。あなたがプロの農家ならいいですが、素人が頼まれてでも、作るものではないです。
買った方が安いし、おいしいですし、安全です。
趣味で作って、出来たものが余って、欲しがる人がいればあげることで、喜んでもらうのは良いですが、目的は自分のためで進めましょう。
農家・企業は、作れるものから、売れるものを作りましょう。
次回からは、野菜のカテゴリー分け、どういった土づくりが必要かなどを解説していきます。
よろしくお願いいたします。
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