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(土づくり編①)農業高校卒~東証プライム社員で、トマトの施設栽培を立ち上げた人の栽培方法⑨

野菜・畑
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一番大事?土づくり

育つ土壌ですから、一番大事と言いても過言ではないでしょうか。

植物は土の中に根を伸ばして、水分や養分を吸収して生育します。

根が伸び伸びと育つためにも土づくりはとても大事ですし、土が悪ければ十分に根が張れず、茎や葉が支えられず、植え付け後の生育が悪くなります。

植物栽培のコツは、まずは根を健康に育てることですので基礎から頑張りましょう。

良い土とは?

路地植えでもコンテナ(鉢)植えでも、栽培の基本は土づくりです。

植物が育つ良い土の条件は、

  1. 通気性
    • 土中にも空気の層が出来る状態、団粒構造など
    • 植物は根でも呼吸しているので、空気の通りが悪いと、酸素不足になり、根腐れの原因になります。
    • 土の中にも常に新鮮な空気が必要で、水はけがよければ土粒間に残っている古い空気を押し出し、新しい空気が入り状態が理想です。
    • コンテナの底にゴロ土を敷くのは、排水をよくするためでもある。
  2. 排水性
    • 水を撒いて、水が溜まらない状態
    • 鉢植えとかでしたら、大量にまいた分、大体排水される状況なら◎です。
  3. 保水力
    • 水を撒いてから、土自体の水分がすぐになくならない状態
  4. 保肥力
    • 水を撒いた時に、土の栄養分が流れて、砂漠のような状態にならない状態
  5. 酸度(pH)
    • 多くの植物は中性~弱酸性を好む。
    • アルカリ性が強い土や酸性が強い土は、養分の吸収が悪く、根が生育障害を起こします。
  6. 異物が混じっていない
    • 土の中に小石や雑草のタネ、害虫の卵や幼虫、病原菌が混じっていない状況。
    • 何を植えるかで、変わりますが、私は基本的に5mm角以上の石は「ふるい」で、すべて取り除きます。
  7. 重すぎず、軽すぎず
    • 土が軽いと株が倒れやすく
    • 細かい粒が多くて重すぎる土は、水はけが悪くなる
  8. 有機物を含む
    • 腐葉土や堆肥などの有機物は「改良用土」と呼ばれ、微生物の働きで土の通気性、排水性、保水性を改良して、団粒化した土をつくってくれます。
  9. 団粒構造の多い土壌であること
    • 小さな土の粒がいくつか集まって大きな粒になったものを団粒
    • 団粒が集まっている状態を団粒構造
    • 団粒と団粒の間に十分な隙間があるので、通気性、排水性に富み、さらに1つ1つの団粒内の小さな隙間に水分を保持することができるので、保水性もある。

良い土の見分け方

  • 排水の悪い粘土質
    • 湿った状態のとき、ショベルを差し込んで、ショベルに土がべったりとつく
    • また雨が降った後、水たまりがなかなかひかないときも粘土質。
  • ショベルで掘り、軟らかい層が20~30㎝あればよいが、15㎝以下なら、掘り起こして耕す。
  • 土を握る
    1. 耕した土から適度に湿った土を手に取り、ぎゅっと握る。
    2. 固まったら保水性のよい土。固まらなければ保水性が悪い。
    3. 固まった土を軽く指で押す。崩れれば団粒構造のよい土。
    4.  崩れなければ水はけの悪い土で、改良が必要。
  • 上澄み液で見る
    1. コップなどに水と土を入れ、かき混ぜる。
    2. 土が底に沈殿するスピードが速く、上澄み液がきれいなほど団粒化した土。

土壌酸度(pH)のチェック方法

  • 土壌の酸度は、酸度計や試験薬などで測れます。
  • 土は場所によって酸度が異なるため、10㎡単位程度で数か所測定するとよいでしょう。
  • 広大な面積の場合は、起伏面や、元の植物の種類で分けてみたりしましょう。
  • 酸度指標植物
    • 酸性の土壌でよく育つ、スギナ、オオバコ、クローバー、ヨモギ、ハハコグサ、カヤツリグサなど
    • これらが繁茂していたら酸性土壌の可能性が高い。
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