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ペットボトル飲料の大きい方が安い理由?なんか解説おかしくない?

人生論
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ペットボトル飲料は大きい方が安い?

色んな記事を今回参考に見ましたが、なんか?みたいな記事が多く、個人的に何が疑問だったのか考えてみました

割と比較検討されていますが、なんか違う気がすることが多かったです

なぜ疑問に思うか?

小売り経験、工場勤務経験、店舗運営、経理業務など、様々な業務をしたことがあるので、

トータルで理解できるので、疑問が生まれます

土俵がおかしい

土俵が違う場合が多いよな~という事で・・・

  1. 比較で水の場合が多いですが、各店舗で取り扱い種類が違うので、変な比較になる
    • 必ずしも、一致しない
  2. コンビニと、普通のスーパー、自販機でも比べ、一緒にする
    • そもそもの運営コストも違う
    • FC(フランチャイズ)の関係なども全部含めて考えていない
    • 店舗面積に対してのコストや、人件費手間などを特に考えていない
  3. 製造ラインでの効率や、生産量などから考えていない
  4. ペットボトルのサイズから、フェイス面積・店舗効率を考えていない
  5. パーツ構成(キャップ・ボトル・ラベル・商品自体の量)
  6. 商品の回転率を考えていない
  7. 商品ごとの利益率を考えていない

①商品を限定

今回は、何がどうだの段階で、比較がおかしくならないように、コカ・コーラボトラーズJHDさんの「コカ・コーラ」で考えてみます

  • 理由
    1. 日本国内どこでも販売している
    2. どの形態でも販売している(コンビニ・スーパー(大・小)・自販機など)
    3. 誰でも知っている
    4. ※詳細な販売単価、取引単価は、今回は参考値でしますので、正確ではありません
      • 単価を知っていても、地域、取引量、担当などで価格が変わる
      • 正確な情報を出すと、どこから漏れたか調査が入ると面倒
    5. サイズは、メジャーなところで、500ml・1500mlと、大きさ比較がしやすい2000mlで、考えてみます(1倍:3倍:4倍で計算しやすい)
出典:Coca-Cola(Japan)Company HPより

②基本的な売価を考える

  • 今回は、税別で考えます
  • 価格は、2022年くらいでの感覚の価格です
  • 値上がり傾向ですので、変動いたします
  • メーカー希望小売価格は2019年以前
  • 下段は、1000ml単価
  • 10円未満:四捨五入
販売形態メーカー    希望小売価格コンビニ大手スーパー格安スーパー自販機
500ml140円130円前後100円90円150円
280円260円200円180円300円
1500ml340円200円前後150円130円今は見ない
230円130円100円90円
2000ml360円無いかな?200円150円無い
180円100円75円

単純に、1000mlあたりですと、どこで買おうが大きいサイズが安いですね

平均的なメーカーの販売価格を考える

出典:一般社団法人全国清涼飲料連合会 HPより

上記は、一般社団法人全国清涼飲料連合会が出しているジャンル別の売り上げと販売量です

  1. 一般炭酸飲料の中で、販売価格÷生産量を行います
    • まず、kLをLで知りたいので1,000でかける
    • 販売価格は、百万円なので、1,000,000で割る
  2. 260,400÷1,548,500×1000=168円/L

190mlなどの小さい物もありますので、平均すればこんなものでしょう

小規模小売店などの物量を確保できない店舗も含まれるのもポイントですね

製造原価を細かく見る

注意:コカ・コーラボトラーズJHDさんのデータではありません。

参考値からの算出ですので、関係ございません

部品500ml1500ml2000ml
キャップ3円未満3円未満3円未満
ボトル(容器本体)15円未満25円未満30円未満
ラベル3円未満3円未満3円未満
水(井戸ポンプ・工場設備など)工場次第5円未満5円未満5円未満
その他材料1円未満 1円未満 1円未満
人件費、光熱費など(工場次第)15円未満15円未満15円未満
物流費5円未満20円未満20円未満
梱包費用(段ボール)3円未満12円未満12円未満
小計50円84円89円
  1. ボトル費用は、大きさ×値段でなく、材料費はほぼ同じなので、輸送コストなどの増加起因ですね
  2. 物流費は、箱で、24本か6本なので、単純に4倍差=1.5Lと2.0Lは同じ
  3. 梱包費も同様ですね

上記に製造者の利益を40%・30%乗せる

販売者の手数料を40%と30%のパターンで算出

 500ml1500ml2000ml
コスト50円84円89円
利益40%20円33円36円
小計70円117円125円
店舗利益40%28円46円62円
合計98円163円187円
 500ml1500ml2000ml
コスト50円84円89円
利益30%15円25円27円
小計65円109円116円
店舗利益30%19円33円35円
合計84円142円151円

上記で、大体、販売している相場に近いでしょうか?

セール品などの場合は、テンポの値引きや、メーカー値引きなどがありますので、それに反映してずれるイメージでしょう

比較結果

要するに、物流費用と、ボトル費用の差額が、大きな要因でしょう

あとは、どこがどれだけ利益を取っているかですね

基本的に、メーカーの価格は、そこまで大きくは変わらないので、販売店の要因でしょう

一応、ここまでで、どうして安くなるのかの金額部分はわかりました。

あとは、細かい検討事項ですね

  1. 販売店の違い
  2. 大きさによる扱いの考え方の違い

販売先の比較

コンビニ

  • 人件費を上乗せ:24時間の運営する人件費の差額
  • 24時間冷却 :スーパーでも、冷蔵ケースの電源は入れっぱなしですので、ここは同じ
  • 店舗の坪単価 :1坪当たりの面積が小さいので、置くスペースが少ない=補充回数増加

スーパー・ドラックストア

  • 人件費    :24時間営業もあるが、基本的には安価
    • 他の商品も多いので、客単価がコンビニより高く、人件費が薄まる
  • 24時間冷却 :基本常温でも良いので、一部は冷やす、残りは常温販売の為、コスト減
  • 店舗の坪単価 :基本的に、スペースの余裕が多いので、ある程度の量を並べられる
    • 補充回数を減らす=人件費減
    • 段ボールで並べたままでも可能

自販機

  • 人件費     :販売のコストは低いが、補充のコストがかかる
    • 何台も並んでいる、駅・サービスエリアや、病院は費用削減だが、道に1台などはコスト増
    • トラックの燃料費もかかる
  • 24時間冷却  :設置場所では、日光に当たれば、効率も悪くなり、電気代も上がる
  • 機械代も、回収するのに時間がかかる
  • 店舗の坪単価  :場所によっては、場所代もかかるので、値上がる

大きさによる考え方1(平面コスト)

出典:Coca-Cola(Japan)Company HPより

基本的に、並べる面積効率が悪いとコストは増加します

上記写真でもわかりやすいですが、500mlと2000mlの場合、幅的には、約2倍です

高さは、500ml=22cm程度と、2000ml=32cm程度で、高さは、1.5倍ほどあります

平置きした際の面積としては、量は4倍ですが、平面面積は、3倍程度になります。

2段積するには、段ボールのままが必要ですが、コンビニなどでは不可能ですので、この分、販売コストが増加します

コンビニ、スーパーの両方で、1500mlでも同じ理屈で、商品量的には、たくさん並ぶ=安くなります

しかし、コンビニの場合は、2000mlを元々想定していないので販売はしませんが、高さの概念が出るので、安くできないで、1500mlも高くなります

スーパーでは、比較的、縦に対するコストは、店舗の空間が広いため、軽減できるので、安く販売できます

大きさによる考え方2(手間と人件費の関係)

商品を並べる時間がかかれば、その分、商品にかかる人件費は上がります

よって、小さいボトルほど、時間がかかるので費用が上がります

という事は、店の利益率を上げる=小さい方が高くなる

また、1本当たりの価格が高い方が、利益が多いので、1本で同じ時間としても、利益に対する人件費が安価になるので、大きいサイズの方が安価にできます

また、箱で並べる場合は、一回で完了なので、安く販売できる理由の一つですが、冷えている方が売れるので、考え方のバランスが必要です

ちなみに、冷蔵ケースと箱済みの併用は、売り場をストックヤードに出来るので、冷蔵庫が空けば、横の箱から出すことで、場所のコストを減らすことも可能です

また、箱から出さなくて、まとめ買いしてくれれば、コストがかからないので、ドラックストアなどで安く販売している理由はそれです

まとめ

大きい方が、安くなる理由は、輸送費や、それにかかる人件費のかかり方次第という事が分かりましたかね

このほかにも、フェイス数がどうのとか、小売りの知識はありますが、ちょっとそれていくのでこの辺で十分かと思います

以上、皆さんの役に立てばうれしいです。ありがとうございました。

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